中国産・ハイクオリティ人工ダイヤ、市場を席巻中!!

  • 2017/10/08
  • ライフスタイル・娯楽
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あの、デビアス社を震撼させる人工ダイヤ登場!!

あのデビアス社を震撼させる人工ダイヤ登場

「ダイヤモンドは永遠の輝き」……史上最も成功したとされる、このキャッチコピーはご存知「デビアス社」がキャンペーンで使用したもの。
そのお陰で、ダイヤモンドに心を狂わせる女性の多いこと多いこと、「金剛石に目がくらみ……」という芝居のセリフになっているくらいです。

デビアス社といえば、世界中に流通しているダイヤモンドのシェア、実に8割を占めるという資源メジャーの一つで巨大企業。自らの利益のためならば、アフリカの小国一つぐらい滅ぼしかねないくらいの、恐ろしいシンジゲートです。

しかし、昨今このデビアス社を激怒させるような出来事が起こっているのです。

それは、人工ダイヤモンドの登場。
「えー、そんなのキュービックジルコニアとかいくらでもあるじゃない?」こんな風に思う人もいるでしょうが、今回の人工ダイヤモンドは一味違います。
これまでのキュービックジルコニアを始めとする人工(模造)のダイヤモンドは、元素からして全く違う物質。それなりに熟練した人の目や、市販のダイヤモンドテスターを使えば、カンタンに判別できるものでした。

しかし、現在出回っている人工ダイヤとは元素は「C」、天然モノのダイヤモンドと全く同じですから査定する人やテスターをカンタンに騙してしまいます。

 

工業用ダイヤモンドはポピュラーな存在ですが

「それって、工業用ダイヤモンドじゃないの?」と思った人は非常に鋭い。
昔から高温・高圧下で製造される人工ダイヤモンドは、研磨や切断用といった工業用途で活用されてきました。C元素を共有結合させた結晶……もう、こうなると物質的には完全にダイヤモンドなのです。

しかし、これらは宝飾用として使われることは長らくありませんでした。
なぜならば、色目が絶望的に汚かったから。無色透明なほど価値があるとされるダイヤモンドにもかかわらず、工業用のものは肉眼で確認できるほど茶色がかっていたりするのです。

 

中国産・ハイクオリティ人工ダイヤ登場

中国産・ハイクオリティ人工ダイヤ登場

これらの人工ダイヤモンドが順調に工業用として売れていた時代はよかったのです。
しかし、全世界的に工業生産が下降している影響で、工業用として思うように販売ができなくなってくると、人工ダイヤモンドの製造元が目をつけたのが宝飾用でした。

そうなると、技術は飛躍的に進化……今では天然ダイヤモンドと全く見分けが付かない人工ダイヤモンドが製造されているというのです。

人工ダイヤモンドの一番カンタンな見分け方の一つとして、内包物(インクルージョン)の有りなしを見るというのがあります。天然のダイヤモンドは生成される過程で、何らかのゴミのようなものが混じるもの、もちろんインクルージョンの入っていないダイヤほど高価なのですが、大きくなればなるほど、そんなダイヤはお目にかかることができなくなります。

しかし、近年ではそれの裏をかいた人工ダイヤモンドが出回っているとか。
インクルージョンも何もないものに、わざわざレーザーで穴を開けて、インクルージョンを含ませてしまいます。

 

たかが炭素であるということに気づく日が来る?!

たかが炭素であるということに気づく日が来る

この新しい人工ダイヤモンドの製造元は中国、これが世界最大のダイヤモンド市場ともいわれるインドのスーラトで天然モノと混ぜられて研磨され、出荷されるというのです。

その鑑定は肉眼では絶対に不可能なもの、市販されているような安価なダイヤモンドテスターもカンタンに潜り抜けてしまう。高価な専用の機器で時間をかけて鑑別するしかないといいます。

アメリカのある機関が調査したところ、世界中に流通している天然ダイヤモンドの実に2~3%が人工のものに取って代わられているといいますから、穏やかではありません。

婚約指輪は給料の3か月分とか何とか……散々なマーケティング手法を駆使して、デビアス社が高めてきたとされるダイヤモンドの価値。これが、人工ダイヤモンドによって根底から崩される時は、そこまで来ていたりするのです。

そもそも希少価値だけで見るなら、ルビーやエメラルド、サファイアの方がよっぽどあるといいますし……たかが炭素に何をトチ狂っていたんだ? という日が来るかもしれませんね。

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アントニオ犬助
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みんなに嫌われるジジイを目指して、日々精進中!!
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