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今、必要なのは「ぶる」という空気

  • 2017/06/03
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いびつなトレンドに代表される80年代

文系のジャンルの学術・研究書がニュー・アカデミズムなんて総称されてもてはやされていたのは1980年代。
「共同幻想論」、「構造と力」、「音楽の記号論」……タイトルだけでも頭痛がするような、これらの小難しい本がバンバカ売れていた時代をご記憶でしょうか? 文系のジャンルの学術・研究書がニュー・アカデミズムなんて総称されてもてはやされていたのは1980年代。この手の本を小脇に抱えているのがトレンドとなっていました。そうです「ニューアカ」ブームです。

そんな80年代、DCブランドなるトレンドもありました。MEN’S BIGIとかY’s for menとか、アーストン・ボラージュとかあの辺のブームです。
当時、20代の若者を中心とした流行だったかに思うのですが、それは当然、若年層にも伝播。高校生が10万円以上もするスーツを身にまとい、自転車にまたがるという不思議な光景が、そこここ見られたのもこの頃です。

 

みんなが無理をすることがトレンドだった

みんなが無理をすることがトレンドだった時代がありました。
ニューアカにしろ、DCブランドにしろ、これらの流行の直撃を食らったのは、今ちょうど50代ぐらいの世代でしょう。犬助よりもちょっと上のそんな人たちに、当時の流行とはどうだったのか話をうかがう機会がありました。

曰く、ニューアカなんて今だに理解できていないけれど、とりあえず手にしていたんだし、DCブランドのスーツはバイト代やお年玉を貯めて無理をして買っていた。だって、当時はそれがかっこよかったから。

まあ、理解できない本にしろ、経済的に分不相応なスーツにしろ、トレンドだから購入していたということですね。つまり、実際は手にとるべきではないのに背伸びをして、手にしていたということ。お話をうかがった方は80年代は大学生だったといいますが、当時社会にでていた人も、いくら景気が良かったとはいえ10万円以上もするスーツを気軽に購入することは難しかったはず、同じように無理をしていました。バブル景気とはこんな時代だったということです。

 

蔓延していた「ぶる」という空気

この背伸びをする、お金を持っているふりをする空気こそが80年代を象徴するものではないのかと思い当たりました。ふりをする、◯◯ぶる、つまり「ぶっている」のが80年代だったのではないかと。
ニューアカ、DCブランド、カフェバー、コンポやラジカセ、デートカーと呼ばれる2ドアのクーペ風の車、洋楽などなど80年代のトレンドは「ぶっていた」というキーワードで説明ができます。

それらに共通するのは少し高価で、背伸びをしなければ手が届かない物。かつそれらを所有していれば、何となく「ぶる」ことができるものばかりです。
例えば、当時の中高生の家に必ずあったコンポやラジカセには、グラフィックイコライザーなる機能が付いていましたが、それが音楽を楽しむのに必須なのかというと疑問です。にも関わらず、やたらと低音をブーストして家族に怒られた記憶がある人も多いはず。

なぜ、低音をブーストさせたのか? いうまでもなく、ズンズンいわせるのが音楽通「ぶる」ことができたからです。

 

景気回復の秘訣は「ぶる」ことである

景気回復の秘訣は「ぶる」ことである。
「ぶる」、考えてみれば80年代を過ぎて、急速にぶらなくなっていきました。
ぶらなくなったのがいつ頃からだったのか、恐らくバブルが崩壊したとされる90年代の頭ごろには、ぶること=かっこ悪いというトレンドが形成されていたかに思うのですが、実際はどちらが先だったのかは思い出すことができません。

ぶらなくなったから景気が悪くなったのか、景気が悪くなってぶらなくなったのか。
「2017年の第一四半期のGDPの伸び率は年率換算で2.2%を達成、予想を上回る」。
こんな報道がされている一方で、景気の回復が全く実感できない昨今、必要とされていることは改めて「ぶる」ことではないか? そんなふうに思った次第です。

 

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