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本当にアヴァンギャルドな音楽とはあるのだろうか?

  • 2017/04/06
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産業ロックを攻撃することで成し得たポピュラリティ

ジャーニーやフォリナー、TOTOなど80年代に大ヒットを飛ばしていたバンドに「産業ロック」とレッテルを張ることで、ダサいものと片付けてしまxtuta

「ひとつひとつのアヴァンギャルドな試みが積み重なって音楽は進んでいく。そんな努力がない限り、音楽は動脈硬化するだけであり、産業ロックとはその動脈硬化なのである」
これは音楽評論家であり、会社経営者・渋谷陽一氏の言葉。
ジャーニーやフォリナー、TOTOなど80年代に大ヒットを飛ばしていたバンドに「産業ロック」とレッテルを張ることで、ダサいものと片付けてしまいました。

まあ、渋谷氏が編集長を勤めていた「ロッキンオン」という雑誌自体、当時、メインストリームだった「ミュージックライフ」などへのカウンターとして立ち上げられた雑誌である以上、当時の音楽を産業ロックと名付けてこき下ろす必要があったのでしょう。

そして、1990年代にロッキンオンは、日本で最大の発行部数を誇る洋楽雑誌へと成長、他にも多くの雑誌を創刊し、カウンターカルチャーの中心に君臨。
渋谷氏の目論見はまんまと成功したのでした。

 

市場に乗っかる時点で、両者は同じだったりする

でも、ですよ。既存のエンターテイメントの市場に乗っかってしまっている以上、いくらアヴァンギャルドな音楽といっても商業的にならざるを得ないのですから根本は同じ。これはメジャーなレコード会社でも、インディーズでも同じこと。
インディーズだって、商業的に成功とまではいかなくても、たずさわる人たちが食べていける分ぐらいの収益を上げる必要があるのです。
そんなことに気が付いたのは、音楽熱が冷めて随分たってからでした。

そして、改めて産業ロックを聞き直してみると、当然ですがなかなかカッコよかったりする。
売れるということに全ベクトルを向けているだけに、人が喜ぶツボはよく押さえているし、そのあざとさが逆に清々しかったりするものです。

 

アヴァンギャルドなんか、本当はどこにもなくて

本当にアヴァンギャルドな音楽、商業性を廃した音楽なんてあるのでしょうか

一方で、本当にアヴァンギャルドな音楽、商業性を廃した音楽なんてあるのでしょうか?
趣味でレコードを自主制作し続けているような連中……90年代の少年ナイフとかボアダムスとか……と、考えると自然と思い浮かぶのがカート・コバーン。

産業ロックが衰退した以降、もしくは並行してミュージックチャートにあふれていた、ハードロック勢……ガンズ・アンド・ローゼズやモトリー・クルー、ヴァン・ヘイレンを商業的過ぎるとこき下ろしたのが、ニルヴァーナのフロントマン、カート・コバーン。

その一方で、彼が支持したのがアヴァンギャルドな音楽を志向している連中。
日本なら少年ナイフやボアダムスといった人たちでした。

「Smells Like Teen Spirit」の巨大なセールスに次ぐ、何かを期待され、自身の志向する音楽と乖離していくニルヴァーナ。
悩んで悩んだ挙句、彼は自らの頭をショットガンで吹き飛ばすに至るのでした。

 

生きるとは、折り合いを付けるということだから

純粋なアヴァンギャルドな音楽なんて本当はどこにもない

でも、そんな純粋なアヴァンギャルドな音楽なんて、本当はどこにもない事ぐらいは、今の私たちは知っています。

あるのは、アヴァンギャルド性とポピュラリティのさじ加減のみ。
さじ加減が90年代の空気とマッチしていたから、ニルヴァーナが支持されていたということも知っています。

そして我々誰もが、自らのやりたいことと、求められていることのさじ加減で生きている。
特に音楽を志さなくとも、ポピュラリティを獲得するとと、生きていくこということは、ほぼ同じ意味なのですから。

その点を上手くこなして、オヤジと呼ばれる年齢まで老いさらばえただけでも、カートよりは上手く生きてきたということなのでしょう……なんて、もうすぐで23回目になる命日を前に考えたりするのです。

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