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プロダクトデザイナーの仕事と、芸術家の仕事

  • 2017/03/01
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タダの拝金主義者ではなかったのか?!

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自らが心血を注いで育て上げたブランドをライセンスビジネスに乗り出すことで、大金持ちになった「ピエール・カルダン」なる人物がいます。
そのライセンスビジネスについて彼の伝記には、大金持ちになることが目的ではなかったと書かれている。
本当の目的は、自身の手がけた美しいデザインで世の中を埋め尽くしたかったとのこと。
ならば、あのデザインはないだろとか、ブランドのライセンスをもっと吟味すればよかったのにとか、色々言いたいことはあるのですが、まあそういうことのようです。

 

例えば、しょうゆのボトルを考える

美しいデザインで世の中を埋め尽くす。
優れたプロダクトデザイナーの中には期せずして、そのような大仕事を成し遂げる人はいるのです。
例えば榮久庵 憲司(えくあんけんじ)氏、もう本名からして雅号のような栄久庵氏の仕事で最も著名な物は「キッコーマンしょうゆ卓上びん」。
今でも普通にスーパーなどで販売されている、キッコーマンのあの卓上ボトルは多少のマイナーチェンジを経てはいるものの、大本は栄久庵氏がデザインしたもの。
1961年の発売以来大ヒット、ロングセラーとなっており、現在までに4億本が生産されたといいます。

 

たかが、ではなく大いに「されど」なのです

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そんな話を聞いた後にキッコーマンのびんを眺めると、こんな優れたデザインが身の回りにあったのかと発見したような気分になるのか、ふーんと思って終わってしまうのか。
まあ、プロダクトデザイナーの仕事とはこうあるべきなのだな、という一つのロールモデル足り得るものですし、もっというならデザインとは何ぞやという、根源的な問題を投げかけ続けているものなのです。
たかがしょうゆのボトルなのですが。

 

今やメジャーすぎる、ウォーホルという人

さて、そんな風な仕事を芸術の世界で成し遂げようとした人物が、かのアンディ・ウォーホル氏。
白髪のカツラ、そしてサングラスをかけた骸骨のような風貌。
一度見たら忘れられないウォーホル氏が手がけたアートもルックス同様忘れがたいもの。
既存の写真に鮮やかな彩色を施すことで、見慣れたものの美しさを再発見させるという、彼のアート作品は誰もが見たことがあるものでしょう。

 

ウォーホルとプロダクトデザインの共通性とは

加えて、ウォーホル氏が画期的であったのが、作品をシルクスクリーンで量産するという手法。
シルクスクリーン、まあ印刷ですよ。
アート作品の価値を形成するものとして、世界に1点しかないというのがありますが、それを根底から崩したという面白さ。
ウォーホル氏が運営する「ファクトリー」という工房から生み出されたシルクスクリーンの作品は量産され、アートと呼ぶには申し訳ないような価格で流通しました。
ところが、ウォーホル氏の死後、一枚10万円程度で購入できた作品は価格が急騰。
周りを金色に彩色されたマリリン・モンローをモチーフにした作品、通称「ゴールドマリリン」などは数億円の価格がついたといいます。
いやいや、いくら数が少ないといっても印刷ですよ……そんな風に、突っ込んでいた人も多かったことでしょう。

 

美しい物で世の中を埋め尽くすという野望

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栄久庵氏の作品はプロダクトデザイン、ウォーホル氏の作品は芸術。
最初のスタンスこそ違えども、両者共意図した所は、美しい物で世の中を埋め尽くすということだったはず。
結果キッコーマンの醤油は数100円で販売され続けていますし、ウォーホル氏のシルクはどれほど安価でも100万円は下らないという値段が付いています。
そんなことを考えていると、物の価値とはなんぞや? ということに思い当たって、キッコーマンのボトルを買い占めたくなってしまうのです。
品不足になったら、多少は値段が上がって栄久庵氏の仕事に気がつくかもしれません。
いや、そんなことは始めから意図していないでしょうけれど。

 

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