持ち家の購入に踏み切る前に、少し考えてみるべきこと

  • 2017/07/18
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家を建てたらリフォームからは逃れることは不可能

家を建てたらリフォームからは逃れることは不可能

家が築20年を超えたら、外壁をリフォームしなくてはならない!!
これは、常識なのだそうなのですがご存知でしたか? 近年、多くの住宅に用いられているサイディングと呼ばれる外壁材、これの塗装の寿命は10年程度、塗装が劣化するとサイディングの本体も劣化する。20年も放置すると外壁材自体張り替えなくてはならなくなり、まあ大変な金額がかかるのですよ。

ということで、薄手の金属製の外壁材を劣化したサイディングの上から貼るというリフォーム工事をしたのですが、かかった金額が実に200万円。何だそれ? と思わされたのでした。

 

何に踊らされて、ローンを組んでしまうのか?

一軒家を購入する、これは一生に一度といわれる大事業。多くの人は数10年に渡るローンを組む……といっても、単にハンコを付くだけではありません。そのハンコをつくという行為の裏側には、数10年に渡って働き続けて収入を得続けなくてはいけないという大いなる束縛があるはずですし、万が一働き続けることができなくなったとしても、その分は生命保険で補いますという、何とも切ない意思表示があるのです。

にも関わらず「夢のマイホーム」とか「末代までの財産」とか、そんな言葉に踊らされてしまいハンコをついてしまう。これは、今一度考え直すべきではないかと思います。

 

ローンの果てに手に入れたのは夢か財産か

ローンの果てに手に入れたのは夢か財産か

まずこの「夢のマイホーム」という言葉、これが盛んに使われたのが1960年代から70年代という高度成長期。これから暮らしぶりは右肩上がりしかない、そんな希望に満ちあふれた時代でした。
しかし、そんな時代が過ぎて随分たつのは御存知の通り。景気後退の局面に入って随分たちますし、収入が右肩上がりどころかいつ途切れてしまってもおかしくない時代になりました。にも関わらず「夢」って……ねえ。

次に「末代までの財産」という言葉、御存知の通り建物の価値は年々低下するばかり、20年でほぼゼロになってしまうならまだしも、今度は外壁をリフォームしなくてはいけないと来るのです。ということは残存価値がゼロばかりか、気が付かないうちにリフォーム代という負債まで背負わされているではないですか。

これのどこが財産だと思うのです。その一方で「いやいや、少なくとも土地は残る」というかもしれませんが、当然郊外の住宅地など、購入した時が価格のピーク。今後も日本は人口減少という傾向からは逃れようがないのですから、郊外の地価が上昇するはずもないのです。これの、どこが財産だ? と思うのです。

 

借家住まいのほうが、本当はプラスになる?

借家住まいのほうが、本当はプラスになるのかもしれません

だから、借家に限るのです。
そもそも、夫婦2人だけの生活から、子どもが生まれて成長し、やがて独立し、また夫婦2人だけの生活に戻る。こんな家族の形態の変化を1軒の家だけで済まそうという考え方自体無理がある。変化するのは家族の形態だけではありません、こんな時代ですから収入も大きく変化する。勤務先が気がついたら潰れていた、こんなケースは決して珍しいことではありません。にも関わらず、現在大きな収入を得ているということをベースにしてローンを組む、このこと自体がおかしいのです。

その時々の家族形態や収入に合わせて、借家を借りたほうが合理的だと思いませんか?
家賃なんて払う一方、一切手元には残らない。そんな声もあるかもしれませんが、ローンを組んで購入した家の価値の減り具合を考えれば、家を購入したとしても、何も残らないのはほぼ同じなのですから。

ローンがもうすぐ終わると思っていたら、手元に来るのはリフォームの請求書。
その文字を眺めていたら、まあ以上のことが頭に浮かんだ、それだけのことですよ。ええ、はい愚痴ですとも。

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アントニオ犬助
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みんなに嫌われるジジイを目指して、日々精進中!!
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