遅延型食品アレルギー検査キット「IgG96 スタンダード・フード・パネル[日本]」を体験

  • 2016/08/31
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  • 検査キット評論家  小長谷直登(こながやなおと)
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私は子供の頃からエビを食べると胃が痒くなるアレルギー症状がある。それに加え、花粉の時期でもないのに鼻炎になることもある。そういった事情から自分がどんな物質に対してアレルギーを持っているのか調べてみたいと思った。

今回検査に使うのはIgG 96 スタンダード・フード・パネルという遅延型のアレルギーを調べられる検査キットを使う。遅延型食品アレルギーなので、食べてすぐアレルギー反応が表れるような即時性のアレルギーとは違い、数時間から数日後に症状が表れるアレルギーとなる。

この検査キットはamazonで28,728円(税込)。なかなか高価ではあるが、この検査キットひとつで96項目ものフードアレルギーがわかるのは嬉しい。

amazonの購入者のレビューを見ると子供の喘息や蕁麻疹に悩む親が子供のために購入するケースも多いようだ。

IgG 96 スタンダード・フード・パネル(日本)は日本人向けに項目が選定されている。他にも地域に合わせてアジア、USA、メキシカン、ベジタリアンなどのバージョンがある。

 

■検査できる遅延型アレルギー96項目

検査できる96項目は以下の通りだ。

アンブロシア株式会社のHPから引用
■乳製品
カゼイン、チェダーチーズ、カッテージチーズ、牛乳、ホエイ(乳清)、ヨーグルト
■フルーツ
リンゴ、アボカド、バナナ、網メロン、チェリー、ココナッツ、赤ブドウ(ミックス)、グレープフルーツ、キウイ、レモン、マンゴー、オレンジ、パパイヤ、モモ、パイナップル、いちご、スイカ
■ナッツ・穀類
アーモンド、キドニー豆、グリンピース、大豆、さやいんげん、そば粉、カシューナッツ、トウモロコシ、小麦グルテン、緑豆、オートムギ、ピーナッツ、ピスタチオ、玄米、白米、ライムギ、ゴマ、クルミ、全粒小麦
■野菜
筍、もやし、苦瓜、ブロッコリー、キャベツ、にんじん、カリフラワー、セロリ、きゅうり、ナス、ニンニク、昆布、リーキ、レタス、マッシュルーム、オリーブ(黒)、タマネギ、ピーマン、サツマイモ、ジャガイモ、かぼちゃ、ほうれん草、トマト
■肉類
牛、鶏、卵白、卵黄、ラム、豚
■魚介類
あわび、ハマグリ、タラ、カニ、イカ、カキ、バラフエダイ、ホタテガイ、サーモン、シーバス、エビ、マグロ
■スパイス
カレーパウダー、しょうが、マスタード、黒胡椒、チリ(カイエン)、バニラ
■その他
カカオ、さとうきび、コーヒー、蜂蜜、製パン用イースト、醸造用イースト

■IgG抗体によって起こる食物アレルギーの症状

アンブロシア株式会社HPより引用
■消化器官
消化不良、吐き気、嘔吐、過敏性腸症候群、下痢、便秘、膨満感、胃潰瘍、肛門掻痒、腹部のけいれん痛、 疝痛(赤ちゃんの場合)
■尿路
頻尿、排尿時の激痛と夜尿症(子供の場合)
■認識・精神
極端な感情起伏、不安、ゆううつ、過食症、集中力不足、疲労、活動過多と不機嫌(子供の場合)
■頭と首
耳感染、鼻詰まり、反復性の副鼻腔炎、頭痛、片頭痛、咽頭炎、口のびらん
■胸
喘息、不規則な心拍
■筋肉と関節
筋肉痛、関節痛、関節の炎症、関節リウマチ
■その他
水分貯留、体重増加、湿疹、じんましん、過剰発汗

 

このアレルギー検査キットの商品名でもあるIgG(免疫グロブリンG)とは遅延型のアレルギーに対する免疫システムのことだ。私たちの体にアレルゲンと呼ばれる侵入者が入り込むと、このIgGの免疫システムが反応して、体が拒絶反応というアレルギーを発症する。

IgGは遅延型だが、別にIgEという抗体もある。わかりやすい例は花粉症やハウスダスト、食べてすぐに湿疹がでるアレルギー反応を示す抗体のことだ。IgEという抗体は、即発性超過敏反応と言い食べた瞬間に反応が出る。

つまり私がエビを食べた直後から喉が痒くなることも、花粉症で鼻水が止まらなくなるのは即時型のIgEという抗体が反応しているということになる。即時にアレルギー反応が表れればわかりやすいのだが、IgGのように最大で数日後に反応が表れると、原因物質を特定するのが難しくなる。

そこでこの検査キットが役に立つ。特に普段から原因不明の蕁麻疹や湿疹、片頭痛、鼻づまりなどに悩んでいる方は検査することで原因が特定できる可能性がある。実際には、片頭痛に苦しむ子どもがアレルギー反応を示す食品を控えたところ片頭痛が半分に減ったという例もある。

商品到着

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さて、amazonプライム商品ではないものの注文して翌日に到着した。

■商品の中身

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・被験者情報記入用紙
・使用上の注意書
・血液吸収ストリップ
・血液吸収ストリップ格納するためのビニール袋
・血液吸収ストリップ保護用ポケット
・服用中の薬の注意書き
・ランセット2個
・絆創膏
・エタノール消毒布
・返信用封筒に貼る情報保護シール

一見、海外製の商品を感じさせるパッケージデザインで不安がよぎるものの、説明文や検査結果自体が丁寧な日本語で説明されているので安心できる。私自身、検査キットを使った採血は初めてだが検査だが、手順書も丁寧に解説してあって迷うことはなさそうだ。

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全ての注意書きが多く、全てを読み終わったときには、疲労感が出てくる。

採血の準備

早速採血の準備に入る。まずは手を石鹸でよく洗い、清潔なタオルで拭いて乾燥させる。

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よく手を洗い付属の消毒用エタノール布で採取する指を拭くのだが、アルコール消毒をすると、これからいかにも注射するという感じがして気分が悪くなる。

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出血させるための装置の蓋を外す。ひねって回すと外すことができる。しかし、ここからが最大の山場になる。私は子供の頃から血を見ることや、想像することで貧血のような症状が出てしまう。昔は病院での採血中や採血後に気を失うことがあった。情けない話だがそれくらい血に対して弱い。

そして今回も自分で採血することを考えている内に気持ち悪くなってきた。「採血するランセットの針は痛くはないのか」「必要な分だけ出血できるものなのか」など、余計な心配をしながら1時間が経過してしまう。ランセットを使ったクチコミを見ると「痛みはない」と言われているものの最初は勇気がいるものだ。

ランセットの使用感

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ようやく決心ができランセットを指に押し付ける。徐々に押し付ける力を強めていくと、カチッという音とともに針が一瞬出る。

あれ?これだけか?と想像していたよりも一瞬の出来事で痛みも少ない。人によってはほとんど痛みを感じないかもしれない程度の痛みだ。注射が苦手な私でもこれならできると安心した。

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穴はとても小さくじわじわと出血してくる。しかし、放っておくと3分もすれば出血は止まってしまう。出てきた血液を計4本のストリップに血液を吸収させる必要がある。 実際にやってみるとこれがそれなりの量が必要だということがわかる。数滴あれば十分だと思っていたが、4本のストリップに6滴位の血液が必要となる。

何もしなければ1滴しか出ないため、写真のように片手で指をつまんで血を押し出すようにした。※出血の写真を見ると気分が悪くなる方がいるので、できるだけ写らないようにしている。

出血量が足りないからといって指をストリップに擦りつけるなど、二度付けは禁止とのことなので、一度指の上である程度の血を貯めてからストリップに吸収させるのが良い。あとはひたすら片手で指を押し出すようにして出血を促すしかない。

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採血したストリップをストリップ用ビニール袋に入れて、さらに保護用ポケットに収納する。

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被験者情報記入用紙へ記載

 

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STEP1にある被験者様情報記入用紙に外装フィルムに貼ってある「検体受け入れ用ラベル」を貼り付ける。

STEP2にある名前を記載する。

STEP3でインターネットかもしくは用紙に被験者情報を入力する。インターネットに登録すれば、スマホやパソコンで検査結果が見られ、メールで検査結果をお知らせすることと、500円分のポイントがもらえるそうだが、あまりメリットはなさそうだ。

インターネットでの登録が煩わしい方は用紙にそのまま被験者情報を記載した方が手間が少ないだろう。私はできれば検査結果は紙で郵送して欲しかったが、試しにインターネットで登録した。慣れていれば5分程度で登録可能だが、やはり手書きに比べれば面倒に感じる。

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被験者様情報記入用紙と使い終わったランセットとストリップを返信用封筒に入れる。使わなかったランセットも一緒に返却する。あとはポストに投函すれば完了だ。

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バンソコウが必要ないくらいすぐに出血は止まる。ランセットの穴はとても小さく採血後も日常生活には全く支障がない。

■再検査キットが到着

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1週間後にアンブロシア株式会社から荷物が届いた。検査結果にしてはやけに早いなと思いながら封を開けると中にランセットが見えた。もしかして!と思ったらやはり再検査キットが入っている。

再検査の原因は、ストリップに付着した血液量が少ないことと、乾燥が未完全だったとのこと。血液量は確かに不安があったが、乾燥は10分程度乾かし触って乾燥を確かめたのにもかかわらず、不完全とのことだった。

追加で送られてきた資料の中には、一晩乾燥させていいと書かれている。一晩ということは8時間は乾燥させた方がいいようだ。

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今度のランセットには青色のランセットも入っている。簡単に言えば、青色のランセットはより出血が多いランセットとなる。ピンク色のランセットより0.2mmほど針が長く、カッターのような刃が出る。但し6歳以下の子供には使用することはできない。

再検査キットには返信用封筒も入っていて、有難いことに送料は無料だ。慣れない検査キットを使って自分で採血するとこういうミスも頻繁に起こるだろう。そういったときに再検査の送料を負担してくれるのは良心的と言える。

今回は説明にある通り一晩乾燥された。時間にして7時間以上乾燥させたのでさすがに問題ないだろう。7時間乾燥させると採血した部分が赤黒くなる。赤黒くなったら乾燥できた証拠だろう。

■検査結果が到着

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再検査分をポストに投函してから約3週間後で検査結果が届いた。検査結果を開封する前はなぜか少しわくわくする。

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冊子はずっしりとかなりボリュームがある。ただの検査結果だけではなく検査項目についても丁寧に説明されていて、かなり勉強になる。

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反応クラスは0から6までの7段階ある。クラスが高いほどその食品は避けた方が良い。

クラス0:無反応
クラスⅠ:非常に低い
クラスⅡ:低い
クラスⅢ:中程度
クラスⅣ:高い
クラスⅤ:非常に高い
クラスⅥ:極めて高い

全く予測していなかった鶏の卵白と卵黄がクラスⅤ(非常に高い)という高い反応を示した。卵白と卵黄は生でも焼いても週に2回は食べている。さらに卵はあらゆる加工食品に含まれている。市販のパンやお菓子、マヨネーズ、プリンなどありとあらゆるものに入っている。

それに毎朝必ず飲んでいるプロテインに含まれるカゼインと牛乳も反応クラスが高い。ホエイとはヨーグルトの上に染み出てくる透明な液体だが、ヨーグルトはほぼ毎日食べるし、ホエイプロテインも週に3回は飲んでいる。むしろ頻繁に食している食品の方が高い。

どうして乳製品全般が共通してアレルギー反応を示すと言うと、免疫交差反応というアレルギー反応があるからだ。例えば、ある乳製品のたんぱく質に対して抗体を持つと、その乳製品に類似したたんぱく質の構造を持つ乳製品にも抗体を持つことがわかっている。

甲殻類を例に挙げると、エビに対してアレルギーのある人は、全ての甲殻類に対してアレルギー反応を示すことがよくあると言う。それが免疫交差反応と言う。私が乳製品全般にクラスⅣという抗体があったのは、そういったことが理由かもしれない。

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今回、即時性のIgEは検査していないので、気を付けるべき食品としてはクラスⅣ以上の反応クラスを示した。卵白、卵黄、カッテージチーズ、牛乳、ラディッシュ(大根)、ヨーグルトだった。

繰り返しになるがどれも毎日食べているものばかりだ。冊子にはアレルギー食品を食べるとそれだけで人によって様々な病気にかかるとの説明がある。健康のために食べていた食品によって健康を害することも往々にしてあるようだ。

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それでも、栄養バランスを考えると食べなければならない食品はある。それを考慮して摂取サイクルを提案してくれている。例えばカゼインは4日間で1日なら食べてもいいことになっているため、1日目に食べる。ホエイは、カゼインから1日空けて食べれば問題ないようだ。

■IgG 96 スタンダード・フード・パネル[日本]の評価

1つの検査キットで96項目のアレルギーがわかる商品は他にない。思った以上に出血量が必要だった。小さな子どもであれば、この量を採血するのは親も子も大変だろう。私は1cm×7mm程度のストリップをたかが4本と甘く見ていたら、それなりの採血量が足りず再検査となってしまった。

良かった点は、検査結果の冊子が丁寧でわかりやすく詳細に説明されていたこと。検査自体は香港のラボで行うようなので時間もかかるようだが、全体で一か月程かかったので、もう少し短縮できないものかと思ったが、一生に一度の検査で正確性を重視してもらいたいので仕方がない。

健康診断も近いので、診察時にアレルギーについて聞いてみようと思う。自覚症状はないにせよ、体が少しずつダメージを追っていて将来的には何かしの重病になるのであれば摂取を控えたいと思う。

この検査キットは原因不明の喘息やアトピーなどにかかっているお子さんや慢性的な体調不良などをかかえる方にお薦めできる。これで原因が特定できると考えれば高くはないだろう。特に症状が深刻でお悩みの方は一度、検査をしてみた方がいいだろう。

パッケージデザイン:★★☆☆☆
商品説明:★★★★★
絶対的価値:★★★★☆
価格:★★★☆☆
リピートの可能性:★☆☆☆☆
他人におすすめする可能性:★★★★☆

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検査キット評論家  小長谷直登(こながやなおと)
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1984年神奈川県足柄上郡松田町生まれ。 仕事をきっかけに検査キットの可能性に興味を持つ。検査キットで救われる命があることを知り、検査キットの情報を正しく伝えるためにYAZIUPを通じて検査キットの情報を発信している。血液型は未だ不明。血液を想像したり見たりすると気持ち悪くなる体質ながら検査キットと格闘している。筋トレ、卓球、登山、カメラが趣味。
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