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ラムコークにまつわる、小話を一つ

  • 2017/05/10
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ラムベースのカクテルはモヒートだけではなく

初夏の日には清涼感あふれるモヒート

爽やか!いや、むしろクソ暑い!!そんな初夏の日には清涼感あふれるモヒートを。
そんな話を書いていて思い出したもう一つのカクテルは、モヒートと同じくラムベースの「ラムコーク」。
コカコーラぶち込んじゃえば、そりゃ旨いでしょという、実にアメリカ的なカクテルの代表です。風味が弱めのホワイト・ラムにコカコーラを注いで、香り付けにライムをたらして出来上がりという繊細さの欠片もないレシピで知られています。
大体、ラム独特のカラメルを思わせる風味自体、カラメルの固まりのようなコーラとあわせてしまうと消し飛んでしまうもの、組合せの妙も何もない一杯。でも、旨いんだなこれが。

 

なぜ、ラムコークが「キューバの自由」なのか?

そんなラムコーク、スペイン語でいうと「クバ・リブレ(Cuba Libre)」=「キューバの自由」なんて、ちょっとご大層な名前になってしまうのですが、それにはちょっとしたストーリーがあります。

スペインの植民地となっていたキューバが独立を果たしたのが1902年、それを後押ししたのがアメリカでした。そこで、キューバの代表的なアルコールであるラムをアメリカの代表的なソフトドリンクで割ったところ実に美味い。
キューバの自由よ!! キューバとアメリカの友好よ!! そんな勢いで名付けられたというのがクバ・リブレ、まあただのラムコークなんですけれどね。

 

政治的に引き裂かれた(はずの)ラムとコーク

政治的に引き裂かれたラムとコーク

さて、独立した後のキューバはバティスタに代表される親米政権が誕生し、映画「ハバナ」などで知られるリッチな時代に突入するのはご存知の通り。しかし、キューバの国民にとっては支配する側がスペインからアメリカに変わっただけ。暮らしぶりは何一つ良くならない。このことに怒った連中が立ち上がったのがキューバ革命。その後、フィデル・カストロやチェ・ゲバラの手により社会主義国に体勢を変換させたキューバは、アメリカとの永い対立の時代へと突入します。
ですから、キューバ産のラム酒とアメリカ産のコカコーラは革命政権誕生以降は出会うことがなかったはずなのです。しかしクバリブレはキューバ産以外のラムを用い、アメリカ風に訛って「キューバン・リバー」なんて呼ばれつつ、飲み続けられたのでした。

 

ラムコークにまつわる、こんな小話

クバリブレが訛って「キューバン・リバー」、英語表記にすると、Cuban river=キューバの河。これには、ちょっとした小話が付いてきます。

この「河」とはキューバとマイアミの間に横たわる、フロリダ海峡のこと。
キューバ革命の際には上流階級が、その後はアメリカンドリームを求めた大勢の人々が渡り時に命を落としたという「河」。社会主義国と資本主義国、それが混ざり合うフロリダ海峡、まさにラムコークにふさわしい名前だとは思わないかい?

キューバン・リバー、スペイン語が英語に訛っただけのものに、ストーリーを後付けしただけなのか。それにしてもよくできた小話です。
バーでしたり顔で語ると、周りの視線が痛いほど突き刺さりそうなほどに……。

 

じゃあ、次はジャパン・リバーの誕生を

ジャパン・リバーの誕生

さて、近年キューバはアメリカと国交を回復し、昔のような睨み合うという図式は崩れた……と思ったら、今度は北朝鮮とアメリカの間でひと悶着ありそうな勢いになっています。
そんな事態が回復して、アメリカ人の将校が北朝鮮のバーでちょっと一杯なんて日が来るのでしょうか。「平壌焼酎」のコカコーラで割ったりして。

さだめし名付けるとしたら「ジャパン・リバー」いや、日本海でしょうか? 涙と男と女や凍えそうなカモメといった演歌の匂いが漂ってきそうなカクテルですね、それって。

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