関東の実力派日本人テーラー:番外編

  • 2016/09/09
  • ファッション
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  • ファッションマジシャン◆ yutaka
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今回は番外編として、前回までの2回で、これまでに紹介したテーラーの次世代を担う様な、私の完全な独断と偏見による新しいテーラーを少しだけ紹介しましょう。

※これまでの記事はコチラ↓

関東の実力派日本人テーラー:その1 

関東の実力派日本人テーラー:その2

私がまだ専門学校でファッションについてを学んでいた頃。もう10年ほど前のことですが、実はその頃の日本人男性のスーツはやっと、個々のオシャレを楽しむようになってきたと言われ始めていました。では、それまでは何だったのか?

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それまでの日本人は、戦後の高度成長期を駆け抜けてきた勢いそのままで、個々がスーツで着こなしを楽しむ余裕や感性は無かったと言われています。仕事着として、ユニフォームとして、単に仕事に着ていくだけの服、もしくは流行があれば、みんなが揃ってそれを着る、という着こなしでした。つまり、その時代をメインに活躍していたビジネスマンを顧客にしていたテーラーもまた、個々の「お洒落」とか「格好良さ」よりも優先することがあったという事でしょう。

前回まで紹介したテーラーはその次の世代と言えます。スーツの本場に習い「もっと自由にそれぞれがスーツを格好良く楽しもう!」という提案に満ち溢れています。

今回紹介するテーラーは、さらにその次の世代と言えます。欧米の文化を自分のものにした上で、今度は改めて自分たちの文化に立ち返って、発信していこうとするテーラーです。「誰も見たことのない、全く新しいテーラー」ということではありません。むしろその逆で、本場に必要以上に憧れることもなく、変に意地を張ることもなく、基本中の基本からスーツの魅力と向き合い、愚直に個々の格好良さを追求しているテーラーです。

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いまという時代のリアルな部分を受け止め、提案をしている、そんな格好良いテーラーの紹介です。(今回も順番はカッコ内カタカナ表記での、あいうえお順です)

 

 

◇Sato Tailor(サトウ テーラー)

HP: ‪http://www.satotailor.com

ここはパターンオーダースーツのお店で、多店舗展開をしています。しかも、ラペルの幅などスーツのディテールについてはあまり細かい指定が出来ないという、この価格帯ではちょっと変わったポジションのテーラーです。

「え?パターンオーダーでしかも自分の好きな様に形を変えられないの?」と思ったあなた、その通りです!そして、それこそが、ここをオススメする理由でもあります。オーダーメイドというのは、客が好き勝手に形を決めて、それを作らせるという事ではありません。だって、それなら客の感性以上に格好良いものは出来ない事になってしまいますから。

テーラーは本来、お客様の要望に応えつつも、自分の感性を存分に注ぎ込み「お客さまが格好良くなるまでは自分のお店からは出さない!」くらいの気概を持っているものでした。最近の低価格なパターンオーダースーツ店などは、お店側から大して提案する事もなく、選択肢だけ与えて選ばせ、出来上がったものがどうなろうが、サイズさえある程度合っていれば「それはお客さまが選んだのですから」で済ませようとするところが少なくありません。これでは全く面白くありませんね。

サトウテーラーでは最低限の普遍的な格好良さを変えさせないことで、初心者でもそれ以外の部分から安心して「選ぶ」という事を楽しめます。さらに、スタッフもプロですから、お客さまが選んだものに対して、ちゃんと意見を言ってくれます。こういう、格好良さを追い求めるためのコミュニケーションを楽しむ、というオーダーメイドの基本を味わえるお店でもあります。

ちなみに、これまでにも、テーラーの人柄を紹介してきましたから、多店舗展開しているここも、1人紹介しましょう。銀座店の神林さんは生地においてもプロなので、どんな生地選びにも適切なアドバイスをしてもらえます。

 

 

◇Tailor Line(テーラー ライン)

HP: ‪http://tailor-line.jp

サトウテーラーは、スーツのタイプとしてイタリア系を得意としますが、こちらのテーラーラインは、イギリス系です。オススメのポイントは、提案の中身です。オーダーメイドである以上、スーツが身体に合うのは当たり前。より良いスーツで得られるのは、そのスーツを着て表現する事で広がる、より豊かな人生です。

大抵のテーラーだと「身体に合った服って良いですよ」くらいの提案で止まっているところが少なくありません。実際良く考えてみれば、身体に合っているだけで、何万、何十万というコストをかけるのって「?」ではないでしょうか。しかし良いスーツであれば、もちろんそこで留まる事はありません。

良いスーツをより良く装うことで、人生がより豊かになっていくのを実感できるのです。そこまでちゃんと言及し、提案してくれるテーラーというのは、やはり素晴らしいのです。さらに、この提案で実績を重ね、どんどんと成長している様ですから、お客様にも認められているという事ですね。

テーラーでスーツをオーダーする時には、色んな話題で会話が弾むものです。その昔、ヨーロッパで社交界などが廃れていった時代、男たちの最後の砦としても、テーラーは機能していました。そこは、男たちの会話を楽しむサロンだったのです。そんな様々な会話も、このテーラーラインでは楽しめます。代表の澁川さんは話題豊富な、魅力的な方です。

 

以上、それぞれ異なる視点で見る、新たなスーツの提案をするテーラーでした。

最近では、ウェブサイトから、自分で採寸したデータでオーダー出来るスーツなど、スーツの提案方法はより簡単に、敷居が低く感じるものも増えてきましたよね。こうやって、常に新たなファンの裾野を広げていく様な提案が出来てしまうというのも、このスーツという装いの懐の深さであり、魅力です。

ただ、この裾野部分が取り上げられ過ぎると、本来の魅力となる部分が隠れてしまう場合もあります。今回、番外編として紹介したテーラーはそんな、最近の新しい流れの中では忘れられがちな、スーツ本来の楽しみを提案してくれているお店という視点でも選んでいます。

これからスーツの着こなしが楽しくなる季節、参考にしてみて欲しいと思います。

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