洋服を知る

  • 2016/08/22
  • ファッション
  • 106view
  • ファッションマジシャン◆ yutaka
タグ

洋服はその名の通り、もともとは日本の装いではなく西洋が起源となっています。

ですから、その装いの基となる考え方や文化の違いを知っておく事で、大人のより深いファッションを楽しめる様になります。

 

若僧は「簡単で楽しい」もので満足かもしれませんが、大人の男ですから「難しくて楽しい」ものも知っておきたいところですよね。といっても、そんなに難しい事ではないので大まかな、我々日本と西洋の感覚の違いを改めて確認してみたいと思います。

 

 

◇装いの震源地

96032603

装いがどこから生まれてくるか?というのは、日本と西洋のファッションを考える上での最重要ポイントと言えます。まず、日本のファッション感覚として考えるのは、ここでは江戸文化で育まれた「いき」からくるものとして考えます。洋服が入ってくる直前の、日本の首都があった場所のファッションですね。それ以前を遡れば、京都発祥のものもありますが、ここでは江戸文化発祥のものを考えます。一方、西洋でのファッション感覚として男性の装いではやはり、イギリス発祥で、いまも男性の洋服の中で確固たる地位を築いている、スーツの文化ですね。

 

これ、無理やり決めているわけではありませんよ。洋服を着る日本人が良く指摘される、西洋的な装いとの違いをよく表している部分だからです。では、この「江戸文化のいき」と「西洋のスーツ」はどこがどう違うのか?それは装いの美意識がどこから出てきているか?という事です。

 

まず西洋のスーツは、その装いの基本が生まれたのが、いまから350年ほど前と言われます。イギリスの、上流階級で生まれた装いです。一方、江戸文化の「いき」は、庶民から生まれました。つまり、階級という視点でファッションの発祥を見ると、西洋は上からで、日本は下からなのです。これは、文化的に見てもかなりの違いと言えます。

 

 

◇今にいきる感覚の違い

92746675

西洋で、階級が上だとお金も豊富です。貴族たちの資産からすれば、洋服1着を買うことなど、大した事ではありません(だから、いまの我々から考えると、とんでも無い金額を使っていたりもします)。ですから、全身のトータルバランスを考えるなんていうのは当たり前。その上で、いかに格好良くするかを考えるのがスーツの考え方です。

 

一方、江戸文化の「いき」は庶民が発祥です。なので、お金が豊富にない人もいます。さらに、「お上」からは贅沢なものを禁止された事がありました。

 

ですから、全身すべてにお金をかけるのではなく、一点豪華主義なんて考え方も生まれます。さらに、その豪華さや自分の美意識を表に気兼ねなく表現するのが、禁止されてできない事もあった訳です。でも表現したいから、裏地に凝ったりするんですね。そんな風に「『お上』の言ってる事をそのまま素直になんか聞かないぞ」という、反骨精神が「いき」という文化にはあると言われます。

 

 

◇感覚の違い

195060656

西洋発祥のスーツは「トータルバランス」がとても重要視されます。これは服だけではありません。

どの社交界に出ても大して面子の変わらない中で、変に目立ち過ぎず、控えめすぎず、全体の中でバランス良く立ち居振る舞うという事も重要視されていました。ファッションというのは、そういう「人としての在り方」がそのまま現れるんですね。

 

一方、日本では「表からは見えないけれど、長いものに簡単には巻かれずに、内側のちょっとした所に秘める遊び心」みたいなものが格好良さとしてあります。ここにはトータルバランスというよりは、自分の出来る範囲で、一ヶ所でも良いから見せ場を作る様な感覚がありますね。ふとした時、ここぞという時に見せる態度、しぐさなどが「いきだねえ」と言われる訳です。

 

 

◇洋服を着る時に気を付けたいこと

263221988

ですから、やはり我々日本人が洋服を着る時に、意識的に気を付けたいのは「トータルバランス」なのです。すっきりした着こなしの人を見ると、ひとつひとつの服は、特別なものは無かったりします。でも、全体として出来上がる雰囲気が格好良い。というのが、洋服の格好良さにあるといえるでしょう。

 

でも、日本人の感覚からすると、バッグだけとか腕時計だけ、といった具合にどこか1ヶ所だけ奮発して、とても良いものを買って身に付け、お洒落を楽しもうとするところがありますよね。

 

トータルバランスを重視する洋服の感覚からすると、1つだけ頑張って買って身に付けているものは「悪目立ち」しやすいアイテムになってしまうのです。もちろん、ファッションには絶対的な正解はありません。結局は、自分が良く見せたい相手に対して格好良く見えていればそれが正解なのですから、どこか1つだけ頑張って身に付けるファッションでも良い場合だってあります。

 

 

大事なのは、こういう違いを「知っておく」という事でしょう。どんな装いでも、知らないでやるのと知ってやるのとでは雲泥の差がありますから。ぜひ、こういった文化的な違いまで知った上で、自分のファッションを楽しんで欲しいと思います。それが、歳を重ねたオヤジのファッションの楽しみ方だと思うのです。

 

この記事につけられたタグ

関連する記事

この記事の作者

ファッションマジシャン◆ yutaka
ファッションマジシャン◆ yutaka
ファッションの専門学校〜アパレル業界での経験を活かし オシャレに自信がない男性から 豊かな人生を自在に楽しむスマートミドルへ大変身するための マジックの様なファッション=ファッションマジックをお届けします。
up ファッションマジシャン◆ yutaka
ファッションマジシャン◆ yutaka
ファッションの

アクセスランキング

人気カテゴリランキング

ページTOPへ
ページTOPへ