女性のスカートが涼しげ。やがて、男も上はジャケット、下はスカートという時代が来るかも

  • 2016/08/24
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男のスーツはエコロジカルじゃない

猛暑。酷暑。言葉は何でもいいですが、とにかく暑い。こうなると、街を歩いていてちょっとうらやましく見えるのが、女性のスカート姿です。

「男のスーツはエコロジカルじゃない」と言った人がいますが、スーツは確かに密閉度の高い服装。エアコンなどによる、エネルギー消費につながる服装と言っていいかもしれません。クールビズにならってネクタイを外したところで、首回りの風通しはよくなるものの通気性の悪さは変わりません。その点、女性のスカートは通気性満点なわけで、裾が風にひるがえるさまなど、実に涼しげです。

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1960年代、銀座で行われたミニスカの男性ファッションショー

近頃はスカートの中を盗撮するハレンチ漢があとを断ちませんが、そういうえげつない視点ではなく、スカートの機能性に着目し、男性ファッションに取り入れようという動きは、過去実際にありました。

古くは1960年代、デザイナーの長沢節が行ったファッションショーがあります。ファッションショーといっても室内ではなく街路で実施されたこのショーでは、男性モデルたちがミニスカートをまとい、銀座を闊歩しました。

残念ながらこの試みは、単に「奇抜な女装」と見られただけ。スカート男子を世に生む流行にはなりませんでしたが、実際にショーを見た人の中には「男がスカートを履いたっていいじゃないか、という強烈なメッセージを感じた」と言っている人もいます。

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スコットランドのキルトも、スカートみたいなものじゃありませんか

民族文化の世界には、スカート形の男性の衣裳もあります。と言えば、たいていの人がお察しでしょう。スコットランドの「キルト(フェーリア)」ですね。
もともとはスコットランド高地の日常着だったキルトは、タータンチェック柄のウール地1枚を折りたたんで着用するもの。ウェストはベルトを締めてすその長さを固定し、ベルトから上に出た部分は肩に回してピンやブローチで留めたスタイルです。
正確にはスカートではありませんが、風通しのよさは同じですよ。

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毎日スカートを履いて出勤した日本男児、花森安治

そんなキルトの存在を知ったのがきっかけだったのか、周囲の目などいっこうに気にせず、毎日スカートを履いて出勤した日本男児もいます。朝のテレビドラマ「とと姉ちゃん」の中心人物のモデル、『暮しの手帖』編集長の花森安治です。
花森安治が一見女装風の服装に切り換えたのは、昭和20年代半ば。生来肥り気味の体型でスーツのような締め付けの強い衣服ははなから大嫌い。それでスカート(厳密にはキュロット)を常用したと言われますが、長髪にパーマをかけておかっぱ形にした髪とスカートのとりあわせは、顔立ちもあって、しばしば女性に間違えられたといいます。編集長としての花森はスタッフを怒鳴り散らすことで有名でしたが、おかっぱ頭にスカートのいでたちで怒鳴られるのは、スーツ姿以上に迫力満点だったかも。

近頃、すね毛をそり落とす男たちが増えています。彼らは、ひょっとするとスカートに着替える準備をしているのか。
20年もすれば、上はジャケット、下はスカートというのが、ビジネスウェアの標準になるかもしれませんよ。

参考:女性のためのバイブル「暮しの手帖」。戦後日本の暮らしを変えた花森安治さんの仕事 | キナリノ

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