夏のビジネスシャツの考え方

  • 2016/07/30
  • ファッション
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  • ファッションマジシャン◆ yutaka
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夏になると「クールビズでいこう!」なんて言われなくても、スーツ姿を維持するのは辛くて、シャツ1枚の格好になりたいですよね。しかも、シャツ1枚でも格好良く! ですよね。

 

スーツの起源を辿ればその装いには「窮屈であっても自らの成すべきことを成すために、多少はガマンしてでも身なりをキチンとする」という部分もあるので、ただ楽な方に流れるだけの着こなしはいかがなものか?と思う部分もあります。

 

そうはいってもクールビズが大々的に広められていますから、現実的にはその中での装いを考えるということも必要になってきますね。

 

では、クールビズを格好良く着こなすにはどうすれば良いのか?

 

◇クールビズスタイルを把握する

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まず、クールビズの格好がどんなものか?というのを把握することから始めましょう。これは簡単です。

 

基本的なスーツの装いから、ジャケットとネクタイを省いたもの

(最近はネクタイが見直されていますね)

 

言葉で端的に書けばこれだけです。が、それが意味するものも合わせて把握する方が良いですね。これは、スーツという完成された装いのものをわざわざ崩してしまった、とも言えます。

クールビズの普及によって、格好悪いサラリーマンが増えたと感じるのは、男を格好良くするためにデザインされたスーツを、わざわざ着崩しているからなんですね。それを格好良く着こなそうとすれば、スーツを着こなすよりも高度なテクニックが必要となってしまいます。

 

ということでまず、クールビズの格好とは不完全であり、格好良く見せるには、むしろスーツよりもファッションテクニックが必要な装いだ。と把握することが、格好良いクールビズスタイルをしていくための第一歩となります。

 

 

◇デザインの上でも、シャツは下着

スーツの基本を見ると、クールビズといえどもこのシャツは「スーツスタイルの中のシャツ」ですよね。

 

スーツスタイルでは、シャツは本来下着でした。だから、人前でジャケットやベストを脱ぐのは非礼に当たる、なんて話は聞いたことがあるかもしれません。

 

これを全て過去の話と捉えるのはNGですよ。服の扱いとして、シャツはその地位を下着から表に着る服へと上げましたが、スーツにおいて、デザイン上は下着としての意味を未だに持っています。(機能面でもそうなのですが、今回は割愛します)

 

スーツスタイルにおいては、デザイン上シャツは下着として見られているのです。そういう風にデザインされているということです。

ここでちょっと、女性の下着を例に考えてみましょう。

 

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・派手な色、華美なデザインの下着を身に付けた、セクシーな女性

 

・純白の、シンプルだけど上質な下着を身に付けた、セクシーな女性

 

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遊び相手ならどちらで、結婚するならどちらが良いと思いますか?下着姿の女性を選ぶなんてこと、まあ普通は中々(ほとんど!?)無いでしょうけど。

 

おそらく、多くの男性は結婚相手に「純白のシンプルで上質な下着を身に付けた女性」を選ぶはずです、よね。

 

男性の下着も同じです。そして、下着として見られているシャツも同じなんです。

 

 

◇シャツは、シンプルで上質なものを

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遊び相手にはデザインを盛った様な下着(シャツ)の相手は良いかもしれません。しかし結婚したくなるような、つまり相手を信頼できるとか、安心できるとか、ビジネスにおいても大切な要素を持ち合わせている、と印象付けられるのは、シンプルで上質な下着(シャツ)を着ている方でしょう。

 

これ、理屈をこねてる訳でも、新説を唱えている訳でもありませんよ。多くの人が何となく感じていることを、ファッションの視点から、その理由も含め言葉にしているだけです。

 

ですから、クールビズで着るシャツであっても、シンプルで上質なものを着ることをお勧めします。

 

・ボタンやボタンホールの色、位置が違う

 

・襟が二重

 

・裏に柄が見え隠れする

 

・ステッチの色が違う

 

・クレリックなのにボタンダウン

 

こういうのは、デザインを盛っている、避けた方が良いデザインと言えます。

さらにもちろん、半袖ではなく長袖の方が、シャツ本来の形なので、オススメです。

 

加えて、身体に合っていれば、オーダーである必要はそんなにありません。というのも、シャツのオーダーは、世に出ている殆どがパターンオーダーと言われる、幾つかの決まった形を組み合わせて作るタイプの物だからです。 つまり、身体に合わせるには限度があり、それは既製服との差が、それほどない場合も多いのです。

 

つまり、言いたいことはこうです。

シンプルで上質な、サイズの合ったシャツを着こなすことが、格好良いクールビズスタイルの重要な基本となる、ということです。これが出来れば、シャツ本来の下着としてのセクシーさだって、醸し出せる様になるのですから、格好良さにさらなる磨きがかかるというものです。

実はこれクールビズに限った事ではなく、どんなシャツを着る上でも基本になります。

 

こういった基本を押さえていけば、単なる上っ面の格好良さではなく、ビジネスや、さらにはプライベート(恋愛など)でも結果を出せる様な、人生を豊かにする格好良さになるはずです。

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ファッションマジシャン◆ yutaka
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ファッションの専門学校〜アパレル業界での経験を活かし オシャレに自信がない男性から 豊かな人生を自在に楽しむスマートミドルへ大変身するための マジックの様なファッション=ファッションマジックをお届けします。
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