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デストロイコレクションが生み出される現場で

  • 2017/09/17
  • ファッション
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  • アントニオ犬助
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現代美術のような一足のスニーカー

現代美術のような一足のスニーカー

メゾン・マルタン・マルジェラから、マルタン・マルジェラ自身が去ってメゾン・マルジェラになった……マハリクマハリタ……多くのオヤジたちにとっては、まるで暗号のような、この「マルジェラ」なる単語なのですが、お洒落キッズにとっては今や常識となっているようですね。

壊れたハイカットのスニーカーにホッチキスの針がこれでもか!! と、打ち付けられている。こんな一足を、とあるWebページで見つけたのは1年ほど前。
現代美術の作品か何か? と思って記事を読むと、なんでも「メゾン・マルジェラ」が発表したスニーカー。その名も「MAISON MARGIELA DESTROYED FUTURE SNEAKERS」。

インパクトのあるルックスと、デストロイで(ノー)フューチャーという、実にパンキッシュなネーミング。気になって価格を見たら日本円で15万とか!!
その時に犬助の脳みそにはマルジェラなる不思議な単語が刷り込まれたのでした。
それも、少々の嘲笑を持って。

 

メゾン・マルジェラが作り続けるデストロイコレクション

メゾン・マルジェラが作り続けるデストロイコレクション

マルタン・マルジェラとはベルギー出身のデザイナー。
アントワープ王立芸術学院で学んだ後に、自身のコレクションを発表し始めたのが1988年からといいますから、ずいぶん長いキャリアを持っていることになりますね。以来、彼が発表し続けてきたのはメインストリームにある「モード」とはハッキリと一線を画したもの。
破られたり、ほつれたり、ペンキが飛び散ったようなデザインの服たちは「デストロイ・コレクション」などと呼ばれ、ファッション業界にセンセーションを巻き起こしたといいます。

その後、創業者であるマルタン本人はブランドを去ったものの路線は守られ続け、件のスニーカーのようなコレクションを発表し続けているといいます。

 

ファッションでの試みは新しかったかもしれないが?

かくあるべしというスニーカーを解体して、もう一度ホッチキスの針で組み立てる。
それってさあ「脱構築」? 犬助はマルジェラのスニーカーを見かけた時にはそう思ったのです。

「古い構造を破壊し、新たな構造を生成?」……あー、そんなものハイデッガーの昔から散々論じられてきたじゃん? それを今さらファッションの世界でやられてもねえ、苦笑いしたくなるような話ではあるのです。
ポピュラー音楽の世界でも、脱構築なんてパンクにしろヒップホップにしろ、散々おこなわれてきたことじゃないか? それがモードに置き換わっただけで、そんなにセンセーショナルだったんですかねえ、と。

 

デストロイされていない白シャツとの出会い

デストロイされていない白シャツとの出会い

さて、そんなマルジェラに再会したのは、とあるセレクトショップでのこと。
ジム通いのお陰で体型に自信も付いたから、白シャツでも買おうかと目についた一枚を広げた時でした。
単なる白いシャツのくせに、何というか途端にオーラを発するんですよね。

店員さんがすすめてくれるまま、羽織ってみるとシルエットが絶妙。
何ともカッコイイと思った一枚がメゾン・マルジェラの定番のシャツでした。
「マルジェラって何だよ、脱構築とかいって壊れた服ばかり作ってるんじゃないんだ……」そんなショックを受けつつ、購入を決めて値札を見ると3万円超!! こんな値段のシャツを購入してしまっては、犬助の財布の中身がデストロイされるばかりか、下手すると夫婦関係までもがデストロイされかねません。
その価格とシルエット、そしてデストロイコレクションの対極にある、完成度の高い白シャツに思わず畏怖してしまったのでした。

恐るべし、メゾン・マルジェラ……現在のデザイナーは、ディオールをクビになったガリアーノが務めているそうです。

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アントニオ犬助
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みんなに嫌われるジジイを目指して、日々精進中!!
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