記事制作方針ガイドライン

勝つという言葉に潜む魔力

  • 2017/03/14
  • ビジネス
  • 54view
  • のりき 夢丸
タグ

勝ちたいんだねぇ、みんな

322328513

以下はある日の経済系ニュースサイトのアクセスランキングから抜き出した記事タイトルである。

▼積極出店で勝つ
▼勝ちパターンでなれるか○○
▼株と債券 賢者はどちらか
▼格安○○で「勝つ」

記者も「……ひとつ覚え」じゃないんだから、隣を見て他に気の利いたタイトルつけろよ〜。
と言いたくなるが、まあ揃いも揃って世の中みんなが「勝ちに来ている」ようなのだ。

確かに経済は勝者と敗者の二者択一。
よって「The Winner Takes it All」(けっこう好きなABBAの曲)目指してがんばるわけだが、しかし……。

勝つって、いったいどういうことだい?

 

 

残存者利益って聞いたことある?

572134069

ライバルを打ち負かせば、市場は勝者が独占する。
この疑いようもない事実の前には、一見なすすべもない感じがするだろう。

例えば、家の周辺に同じ業種のお店が5軒乱立。
週末ごとに特売の嵐。
四半期ごとに出血セール。
決算ごとにお祭り騒ぎ。
こうして、体力のない方から1軒、また1軒と撤退し、ついに勝者A店が1軒残ったとする。

以後はこのA店が、その地域から受ける恩恵を独り占めするわけだ。
こういうのを「残存者利益」とか言うらしい。
ところが、だ。

いざ地域に1軒しか店がない状態になると、せっかくのお客さんをとても捌ききれなくなってしまった。
もともと店のキャパが貧弱だったんだね。

サービスが低下、あっという間に店の評判もガタ落ち。
客はちょっと離れた隣町の店へと流れていったとさ。

あれ、なんか似たような話、最近聞いたことない?

 

 

1強寡占がいいわけじゃない

147127772

EC最大手の物流を一手に引き受けたヤマト運輸。
現場からの白旗宣言に、経営陣も返す言葉なし。
近い将来、業務見直しが行われるとか。

ヤマトは決して小さい会社じゃないよ。
でも背負いきれなくて、ギブアップしたことには違いない。
「物流過労死」だよね、これは。

経済における1強は、あまりいい話を生まない。
独占禁止法なんていう決まり事は、ある意味では1強弊害を危惧して未然に防ぐためのものだろうし、デカくなりすぎた企業のほころびは、日欧のクルマ会社でもイヤというほど見てきたはず。

みんな、勝ちたくて切磋琢磨してるはずなのになあ。

勝つって言葉には、いろんな意味がある。
けれど少なくとも、消耗戦に勝ってありついた「残存者利益」には、けっこう苦味もあるらしいよ。

この記事につけられたタグ

関連する記事

この記事の作者

のりき 夢丸
のりき 夢丸
馬と日本酒と時代劇をこよなく愛するフリーライター。 モットーは「人の行く裏に道あり花の山」。 最近はドローンに興味津々の毎日。
記事制作方針ガイドライン
up のりき 夢丸
のりき 夢丸

週間アクセスランキング

ロットンダで

ロットンダゴールドブーストパック

人気カテゴリランキング

ページTOPへ
ページTOPへ