日本一の個人投資家竹田和平氏逝く

  • 2016/08/01
  • ビジネス
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  • のりき 夢丸
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個人投資家メディア進出の草分け的存在

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先頃、竹田本社会長で個人投資家でもある竹田和平氏が亡くなった。
この方、その筋では知らぬ人のいない存在。地元では菓子「タマゴボーロ」の育ての親として絶大な支持を集める一方で、自らの資産を100以上の上場企業へ投資し続けた、日本中の個人投資家たちのお手本、憧れの人。
今から20年以上前に株式投資を始めた我々にとっては、折にふれ、その圧倒的存在を感じることができた、希有な人だったといえる。

 

 

日本株式市場の羅針盤

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今でこそ、大儲けした個人投資家やキャラの面白い有名人が自分の投資行動を指南する機会は増えている。
しかし20年前と言えば、まだ株式投資そのものに市民権があったとは言いにくく、自らの投資スタイルについて語る人物など、どこにもいなかった時代。
そんな中、雑誌や書籍を通じて余すところなく自分の手の内を見せていたのが、竹田氏だった。
しかし当のご本人にとっては、思いのほか何でもないことだったのかも。
まず方針的にも資金的にも彼をマネできる人がいなかった。
その上、投資方法が極めて簡単なバリュー株への長期投資。
さらに大株主であるが故に、どの株をもっているかわかってしまい、隠しようがないのだから。

 

 

徹底したバリューと長期投資

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今の人にあえて説明しようと頑張れば、竹田氏は「桐谷さんと澤上さんを足して2で割ったような方」といったらよいのだろうか。
元棋士で現在あちこちのマスコミにひっぱりだこの桐谷広人氏は、自らの投資スタイルを「農耕民族の収穫に似ている」と表現する。配当や優待を主な収益源とし、安いところをじっくり拾い、急がないスタイルはまさに日本人向き。
そして「さわかみ投信」会長の澤上篤人氏は、長期投資で「絶対に必要とされる会社の暴落時を買え」がモットー。暴落を買い場とおおっぴらに喜ぶことのできる数少ない信念の人、とでもいえるだろうか。
お二人とも竹田氏と方向は似ているかもしれないが、やはりそのスケールと行動力、おおらかさで竹田氏は1枚上を行く存在だった。

 

 

投資界にも世代交代の波

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永六輔氏、大橋巨泉氏が亡くなって、テレビ界も「昭和が終わった」といわれる今日この頃。
この竹田和平氏の訃報は、投資の世界でもまさに「昭和が終わった」ことを告げるものだった。
四季報の発売日に全てのページをめくり、いいと思った会社の大株主欄に竹田氏の名前を見つけたときのドキドキ感。「ああ、あの人と同じ目線でみている」そう思えるのがうれしかったな。
近年竹田氏は自らの築いた資産を社会的な投資に回すことを考えていたそうだ。
今日も空から市場の動きを見て、投資の神様は何を考えているのだろうか。

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のりき 夢丸
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馬と日本酒と時代劇をこよなく愛するフリーライター。 モットーは「人の行く裏に道あり花の山」。 最近はドローンに興味津々の毎日。
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