人生の何かが変わるかも?「私小説」を読む

  • 2016/04/22
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人の人生に触れることで得られるもの

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小説の中で、筆者自身の体験や人生を描いたものを「私小説」といいます。
全くの創作作品とは違い、私小説はその筆者の考えや経験が如実にあらわれることもあり、小説であってややドキュメンタリー色が強いものが多いのが特徴です。

人にドラマあり、どんな人でもその人生を題材にすれば小説家になれるといいますが、全く異なる道を歩んできた人の人生とはただ知るだけで自身の思考にも影響を与えうるものになります。
ここでは読めば少しは人生が変わる?、オススメの私小説をご紹介します。
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「道草」

夏目漱石の晩年の作品、「道草」。
実際の漱石の生活とは異なる点はあるものの、漱石自身の人生と照らし合わせた自伝風小説とされています。
主人公は大学で教師を勤める健三という人物で、その健三に纏わる人物、妻や兄弟、義父との交わりを描いたものになります。

はっきりいって話自体はそこまで面白いものではありませんが、それも私小説の面白いところ。
実際の人生でも楽しいことより煩わしいことの方が多いように、この小説でも妻との確執、義父からの金の無心など、読んでいて自身の人生にリンクするような、しんどくなる話が描かれています。
「世の中に片付くものはほとんどない」、漱石がそう言い残した意味を少し考えるにいい作品かも知れません。

参考:漱石『道草』について

 

「檸檬」

梶井基次郎の短編小説、「檸檬」。
京都寺町を舞台に、著者の得体のしれない感情を色鮮やかなレモンに託して描いた名作です。
陰鬱とした内向的な感情を湛えた作品であるゆえ、その対比として登場する爆弾のレモンが非常によく映えます。

誰しも、どこにぶつけていいか分からない、得体のしれない感情というものを持っているのではないでしょうか。
そんな人には、レモンを片手に町へ出ることをオススメします。

参考:檸檬 (小説) – Wikipedia

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「今夜、すべてのバーで」

希代の作家、中島らもの小説「今夜、すべてのバーで」。
重度のアルコール中毒者だった著者の半自伝的作品で、死を覚悟した人間の生が活き活きと描かれている痛快な作品です。

三つ子の魂百までとはよく言ったもので、生来の性格やクセといったものはそう簡単に変えられるものではありません。
やはり鵜は鵜、カラスはカラス、クズはクズ。
中島らもの作品にはそんなクズたちの、クズらしさに光をあてたものが多数あります。
ゴミみたいな人生でも生き抜いてやる、読んでいると自然とそう思わせてくれるのです。

参考:酒好き必読!中島らも「今夜、すべてのバーで」講談社文庫を読む。 【 マルサム日記 】

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