今のうちに知りたい軍事の知識~海兵隊って何?~

  • 2017/05/17
  • ライフスタイル・娯楽
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あまりにも有名なアメリカ海兵隊

アメリカの軍隊には、陸軍・海軍・空軍・海兵隊の大きくわけて4種類があります。海兵隊は海軍の行政下で独立した軍種として活動しています。そして、世界中のどこへでも出かけて行くことでも知られているのがアメリカ海兵隊です。大使館警備なども行っています。

海兵隊は海軍の行政下で独立した軍種として活動しています。
海兵隊の代表的任務を、思い切りザックリ言えば敵前上陸ということになるでしょう。海軍は艦隊決戦や対潜水艦戦闘、艦砲射撃による敵陸上基地の粉砕を主任務とする軍種であり、国によっては空母機動部隊を運用して航空戦も行います。陸軍は、その名の通り陸上において敵と好戦したり、領土の防衛に当たったりします。こちらも、国によっては攻撃的な航空部隊を保有しています。そして、空軍は領空の防衛が主任務であり、国によっては外国領土への空襲(現在は空爆と呼ぶことが多い)も任務としています。

これら主要3軍種と似て非なるものが海兵隊と言えます。海兵隊は陸軍と同様に陸上戦闘を行いますが、陸上に到達するための上陸作戦に従事することが多いと言えます。陸軍が上陸作戦に参加する場合でも、先陣を切って突入するのが海兵隊とのイメージが強く、陸軍は占領地の維持に兵力を裂くとのイメージです。もちろん、それがすべてではありませんが。

そのため、アメリカ海兵隊は1軍種で緊急対処遂行軍隊として、なんでもできる程度には各種の装備を持っています。さすがに、空母やICBMは持っていないものの、地上部隊も航空部隊も保有しており、さまざまな作戦を遂行可能です。かつての大戦では、海軍と同様の主力戦闘機(F6FやF4U)も運用していました。

アメリカ海兵隊は1軍種で緊急対処遂行軍隊としてなんでもできる程度には各種の装備を持っています。

日本における海兵隊

現在の日本には、法律上の軍隊は存在しないこととなっており、専守防衛の武装組織として自衛隊があります。陸上自衛隊・海上自衛隊・航空自衛隊がそれであり、それぞれ陸軍・海軍・空軍に相当する組織と言えます。

では、海兵隊のような組織はなかったのかと言えば、その昔は海軍内に陸戦隊と呼ばれる組織が存在しました。陸軍に頼らずとも自前で陸上戦闘が行える海軍の地上戦力です。海軍から独立した軍種ではなく、自前の航空戦力なども持たず、あくまでも海軍の地上戦力であったため、当時から現在に至るアメリカ海兵隊とはちょっと違います。また、明治期に海兵隊と称される部隊があったようですが、これも任務や装備などまったく異なるものです。

時代は流れて、島嶼防衛の必要性が考えられている現在では、陸上自衛隊の内部組織である「西部方面普通科連隊」が日本版の海兵隊であるとする考え方があります。俗に言う水陸両用戦闘部隊です。しかし、普通科連隊とは、旧軍でいうところの歩兵連隊に相当する部隊であり、時代が違うとは言え、その装備は極めて限定されたものとならざるを得ません。しかも、自衛隊の連隊は人数が極めて少なく、諸外国の大隊や下手をすると中隊程度の人数しかいないため、いかに精強な部隊であっても大きな期待をかけるのは酷と言うものでしょう。

日本における海兵隊はどのようなものでしょうか。
尤も、そもそもアメリカ海兵隊の任務と比較するのが大きな勘違いであり、西部方面普通科連隊の任務は、大規模な敵と正面切って上陸作戦でぶつかることではないでしょう。基本的には特殊部隊の性格が強いものと考えられます。将来的に海兵隊のような任務まで考えているとしても、現行部隊を基礎として拡大した場合の話だと考えられます。

 

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