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いつの間にか先達にならざるを得ないという現実

  • 2017/05/12
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何事にも先達は、これって覚えていますか?

何事にも先達はあらまほしきもの

新学年が始ってしばらくたって、我が家の居間に、まだ新しい教科書が置かれていました。
「なぜこの様なものを、こんな所に放置するのか」小言をいいたくなるのをグッとこらえつ
つ、近年の教科書の内容が気になって目を通してみたのですが、自分の頃とそれほど大きく変わるところはないのですね。
まあ、それは現代国語の教科書だったのですが、芥川龍之介や中島敦は相変らず掲載されていますし、古文なら「徒然草」もやっぱりとりあげられている。そして、相変らずあるんですよね、あのフレーズ。
「何事にも先達はあらまほしきもの」
……ね、懐かしいでしょ、徒然草「仁和寺にある法師」。「どんなことでも、その道の先生や指導者はいて欲しいもの」といった意味。そして、オヤジと呼ばれる歳になると、このフレーズが懐かしさだけでなく、もっと深い意味を持って心にのしかかってくるのです。

 

何と先達が世の中には少ないことか!!

学校へ行けば、勉強や部活の先達はいるものです。しかし問題は学校を卒業した後にやって来ます。

新しく直面することの多いこと、そしてそれらのことに先達がいないこと。
本当に愕然とするほど先達がいないのです。
例えば「酒の飲み方」、これについて懇切丁寧に学校のように教えてくれる先達はいましたか? それも、適当な先達が。

 

ドライジンを愛飲するという恐怖

ドライジンを愛飲するという恐怖

酒を教えてくれたのは、安くてまずい酒しか飲まないという人でした。
彼の部屋に合ったのはサントリーのドライジン、カクテルベースとして常備しているのかというと、そうではなくストレートで飲むのだと言います。
「安くてまずい酒の方が、飲み過ぎなくていいんだよ」……まあ、変わっていますよね。
しかし20歳になったかどうかの私には、顔をしかめながらドライジンを流し込む、その人がかっこよく見えた。
「犬助、飲め!」、すすめられるまま口にすると、焼けるような熱さが喉に、松ヤニのような匂いが鼻腔を突く。「グエッ!」むせる私を笑いながら、その人はいいました。
「酒ってそんなもんなんだよ」。

 

ジン<バーボンに気付いた頃に待っていた罠

その後、先達に習って私の部屋にもサントリーのドライジンが並び、なめるように飲んでいたのです。だって、飲み干すには刺激的すぎるのです。
すると味わうよりも、酔う方が重要になるという、下手な酒の飲み方を覚える。
まずい酒で飲みすぎをセーブするはずが、酔うためにまずさを我慢するようになる。
そうやって、何本かのドライジンがカラになった後、ちょっと高めのウイスキーを口にする機会がありました。

高めといっても「メイカーズマーク」、安酒の代表格、バーボンの中での高め、たかが知れているのですが、その甘さにやられた。
普通、あんな酒に甘さを感じることなんてないはずなのですが、サントリーのジンに慣れきった舌には甘く、鼻腔に抜ける香りは高く。
それ以降、金があったら全てメイカーズマーク、飲みすぎては吐き、胃の中が何もなくても吐き。結局、吐き癖が付いて、喉が裂け下血を繰り返し、入院する所まで落ちたのでした。

 

次に先達になるのは自分たちであるということ

次に先達になるのは自分たちであるということ

何事にも先達……酒の最初の師匠があの人でなくて、小マシなバーのマスターだったなら、あんな事態に陥ることはなかったでしょう。

しかし、それ以来ジンはおろかバーボンも苦手な体質となり、それなりに酒を味わって飲む様になったのは収穫だったといえるのかもしれません。先達が間違っていたとはいえ、私はそうやって酒の飲み方を覚えました。
でも、考えてみれば世の中の多くのことは、そのようにして覚えていかなくてはならないのかもしれません。

歳を重ねて、先達にならなくてはいけない立場になって、そんなことをしみじみ思ったりするのです。

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