加齢臭の原因

まず、加齢臭の仕組みを知っておきましょう。
加齢臭は、皮膚に潤いを与えている脂分が酸化されてできるノネナールと言う物質から発散しています。
中年になるほどに脂分の酸化を抑制できなくなることから、オヤジ臭とも呼ばれています。
女性でも年齢とともに発生しやすくはなりますが、女性ホルモンによる酸化は男性ほど進まないのです。
確かにその臭いは、置いたままの古くなった油の腐ったような臭いなのです。

思い込みだけの加齢臭もある

見るからにオヤジっぽい人は、それだけで加齢臭が漂ってきます。
実際には加齢臭の原因物質であるノネナールが分泌されていなくても、頭の中で加齢臭を思い出してその臭いを感じたように思えるのです。
これはですから原因になっていないオヤジとしては迷惑な話ではあります。
あるいはただのタバコ臭だったりしても、頭がその外見からオヤジ臭だと思い込んでしまうと、本当にオヤジ臭を感じていたりもするのです。
頭髪の臭いだったり普通の汗の臭いでもオヤジだと加齢臭として扱われてしまいがちと言うことです。
オヤジとは、最初に加齢臭ありきのような存在でもあるのです。
一方で少々中年でも好きなタイプの男性だったりすると、ノネナールの臭いがしっかりあっても加齢臭は感じなかったりもするのです。
と言う事は、見栄えのしない男性はいかにノネナールを抑えても無駄な努力になってしまうのでしょうか？
安心してください。そんな事はありません。
ノネナール対策をしていれば、自ずと臭いに敏感になりますからタバコ臭や頭髪、汗の臭い対策もするものなのです。
自然と見栄えも爽やかになってしまいますので、見た目で感じてしまう加齢臭も抑えられてしまうのです。

どこをどう清潔にすれば良いのか

加齢臭を効率良く消すためには、まずは加齢臭対策をするべき部位をチェックしておくことです。
それは顔、頭、胸、背中に絞れば十分です。
中年になると全ての臭いを加齢臭とされがちです。
加齢臭だけを抑えようとするのではなく、清潔に心がけて全ての臭いを断ち切るようにすることでしょう。

・顔
顔は常時、洗う事ができます。洗面所に行く度に軽く水で脂分を洗い流しましょう。
首筋辺りが最も臭うと言われてますので、重点を置きます。
石鹸であまりゴシゴシすると肌の必要な脂分まで取れてしまってかさかさになります。

・頭
頭は日々、シャンプーしておけば十分です。
これも洗い過ぎると脱毛にもなりかねません。
整髪料でカバーしてしまおうと使い過ぎては、加齢臭と絡み合って余計に臭くなってしまいます。

・胸、背中
胸や背中は、直接は外気に触れていません。
基本は洗う事でしょうが、毎日お湯で流していれば普通は十分です。
それよりもシャツを清潔にしておきましょう。
下着に加齢臭の原因となる脂分が付着していると酸化して加齢臭になります。
毎日、新しいものにすればそれを防げます。
それでも気になれば、衣類用消臭スプレーもあります。
これなら汗の臭いも全て抑えられます。