脂肪燃焼を科学する ダイエット成功の秘訣とは

  • 2017/10/02
  • ボディメイク
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  • 加藤薩樹
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脂肪を揉み出す?そんな馬鹿な!

脂肪が燃焼するメカニズム

「熟練エステティシャンが貴方の脂肪を揉み出します!楽々ダイエット!」女性向け雑誌や情報番組でよく見かけるこんな文言。まさか皆さんは信じていないですよね。

なんとなく体をぐいぐいと絞ったり圧力を掛けることで脂肪細胞から油が染み出してくるようなイメージの言葉ですが、当然のことながら人間の体はそんな単純な構造物ではありません。外的な圧力によって脂肪が分解するのであればそれはもう傷害事件や医療事故のレベルでしょう。生きるか死ぬかの瀬戸際のようなハイリスクな処置であると認識すべきです。

さて、では「脂肪が燃焼する」というのは実際のところどのようなメカニズムによって行われているのでしょうか。今回はこの基本的な部分を論理的に解説し、より効率よく脂肪を減らすためのテクニックについても言及していきたいと思います。

 

 

燃えない脂肪はただの脂肪酸だ

燃えない脂肪はただの脂肪酸

脂肪は燃焼されてはじめて体から消え失せてくれます。つまり、脂肪細胞の中から脂肪を取り出し(分解)、血中に脂肪酸として放出できたとしても、その後エネルギーとして使われ(燃焼)なければ再び体脂肪へと逆戻りしてしまいます。

脂肪酸が燃焼するには血中から脂肪酸をミトコンドリアへと運び、そのミトコンドリア内でエネルギー化(ATP化)しなければなりません。エネルギー化が起こるのはエネルギーが不足している時ですから、脂肪の分解を促進しつつ同時にトレーニングをしてエネルギー消費量を増やしたり、食事制限によってエネルギー不足な状態を作ることによって除脂肪は進んでいくわけです。

ちなみに、この脂肪酸をミトコンドリア内に運ぶ時にカルニチンという成分が使われます。ダイエット用サプリとしても一般的な製品ですが、カルニチンが不足しているとせっかく分解された脂肪が上手く使われなくなってしまうため効果があるんですね。

 

 

実は大切なコエンザイムQ10の力

実は大切なコエンザイムQ10の力

カルニチンの働きによって無事にミトコンドリアへと取り込まれた脂肪酸が、今度はATP化するためにはコエンザイムQ10という成分が力を発揮します。

ミトコンドリアには「電子伝達系」と呼ばれる経路があり、この経路がスムーズに稼働することでどんどんATPが作られます。

コエンザイムQ10は電子伝達系において電子を受け渡す運び屋のような役目を果たしています。コエンザイムQ10の量が足りないとせっかく取り込んだ脂肪酸、つまり材料を活かし切ることができなくなってしまうのです。

コエンザイムQ10は20代前半くらいまでは外部から補給しなくとも体内で十分な量が合成されます。しかし、40代以降になるとその量はどんどん減少し始めサプリメントとして摂取しなければ不足してしまうのです。

コエンザイムQ10には還元型(ユビキノン)と酸化型(ユビキノール)がありますが、市販されているサプリメントはほとんどが酸化型です。ただ、残念なことに酸化型は還元型の半分以下の効果しか発揮してくれません。ですからサプリメントとして購入する際は、多少お値段は張りますが還元型のコエンザイムQ10を選ぶようにした方が良いのです。

コエンザイムQ10には他にも歯周病を防いだり糖尿病リスクを低下させる力もあります。気になる方は各メーカーのコエンザイムQ10が何型なのかを調べるところから始めてみましょう。

この記事の作者

加藤薩樹
加藤薩樹
フィットネス関連の記事をメインに執筆させて頂いております加藤と申します。トレーニングテクニックやサプリメント等々、全て自分で実践しハッキリと効果を体感できた情報だけを皆様とシェアしていきたいと考えております。 体が変われば心まで変わります。そしてハッキリ言ってモテるようになります!私の記事が皆様の充実したオヤジライフの一助となれば幸いです。宜しくお願い致します。
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